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東日本と西日本

書名:東日本と西日本
著者:大野晋 宮本常一
発行所:日本エディタースクール出版部
発行年月日:1981/12/3
ページ:298頁
定価:2330 円+税

現代でも東日本、西日本ではあらゆることで異なることがある。言葉、身体特徴、顔、目など東北・東日本型と畿内型に分けられる。被差別部落と言われた所も畿内型が多い。東北・東日本には少ない。ことばの境界線、遺跡、平氏と源氏、生糸と木綿、江戸と上方、丸顔と瓜実顔、天理教と丸山教、東日本の隷属型支配体制と講による合議制、苗代田と蒔田、宮沢賢治と北原白秋などの視点から東日本、西日本を浮き出して、その歴史に迫る。

中央集権的な歴史ではなく、地域史、風俗史から歴史を見直す、旧石器時代から近現代まで東西日本の対立の歴史を描いている。何故かどの項目もフォッサマグナのあたりから東西に分かれる。愛知県、岐阜県、長野県、石川県あたりが東西の分岐点になっている。それも遠い遠い昔からその違いがある。日本人のルーツに迫るひとつの試みです。30年以上前の本ですがなかなか面白い本です。