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俳風 鶴見川歴史紀行

書名:俳風 鶴見川歴史紀行
著者:小松崎 勇
発行所:横浜市歴史博物館
発行年月日:2012/6/15
ページ:90頁
定価:非売品

横浜市歴史博物館の「民俗の見方、調べ方」という連続講座、そしてその受講者たちがその後2年の歳月をかけて「鶴見川」をテーマにしたフィールドワークを行った。そのまとめです。河口から源流まで42.5kmの鶴見川を歩いた歴史紀行です。80あまりのテーマに分けて簡単な俳句(らしい)、と写真と簡単な紹介文で綴ってあります。鶴見川周辺を歩くときちょっと読んでおくとより深い楽しみ方が出来ると思います。

興味あるところは
緑区恩田町の岡本玄冶、お富さんで有名なの「玄冶店(げんやなだ)」狩野川台風で綱島が孤島と判る浸水図、二ッ池、三ツ池公園の歴史(以外と新しい)、浅野総一郎、綱島の飯島家、BC戦犯裁判を行った横浜地方裁判所が桐蔭学園に移設されいる。シュリーマン(トロイの遺跡)が幕末横浜-八王子を旅した。綱島温泉の盛衰、太田道灌など明治時代以降現代に近いスポットが紹介されている。興味を持って読める。

本書より
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古希元気 極楽とんぼの 町歩き
西行の 旅愁つのらす 鹿の声
青竹の 弾ける音や どんど焼き
里山の 風情懐かし 谷戸の道
透谷と 美那との恋に 燃焼す
江戸までも その名聞こえし 禅師丸


百年の歴史と共に|玄冶店 濱田家 - 日本橋人形町
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