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風魔外伝

書名:風魔外伝
著者:宮本 昌孝
発行所:祥伝社
発行年月日:2014/10/20
ページ:363頁
定価:1700円+税

相模国風祭を本拠とする風魔一族。北条家の忍者集団。その棟梁として風魔小太郎という魔王がいた。化け物か、異形の神か、巨大な体で、鉄砲の弾も手づかみで掴んでしまう。敏捷な動き。そんなスーパーマンが主人公。前作「風魔」からもれた前日譚・後日譚を集めた本です。

つぎの5編を集めた作品です。面白い作品です。伝奇ロマンか?

「魔王の風」
北条幻庵を警護して、小太郎は信長と対面するが
「信濃のすずかぜ」
小太郎とは後に相思相愛となる女忍・笹箒の生い立ちから、小太郎と出会うまでを描く物語
「闇の甚風」
かつて小太郎と共に戦った富沢甚内、庄司甚右衛門と宿敵=神坂甚内との再度の闘いを描く
「姫君りゅうりゅう」
最後の古河公方、氏姫の娘である褐姫が、父親と兄に危難が迫る喜連川領に出向き、悪計を企む人物と対決する
「南海の風」
シャム・アユタヤ王国の若き使者たちが日本にやって来た。その中に小太郎と笹箒の息子がいた。