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人物史の手法 歴史の見え方が変わる

書名:人物史の手法 歴史の見え方が変わる
監修:五味 文彦
発行所:左右社
発行年月日:2014/11/10
ページ:229頁
定価:1700円+税

歴史の見方を人物史からみていく、そしてその人物を10年単位とか12年単位で区切ってみると違った視点から見えてくるという提案。歴史的な文献ばかりではなく文学作品、和歌なども駆使しながら歴史を探訪するなかなか面白い本です。「生き方」でつかむ古代から中世、聖徳太子は本当にいたのか?
北条政子は武家政権形成にいかにかかわったのか?、兼行は本当に人生の達人だったか?、武田信玄の実像とは?歴史の謎に違った角度から眺めていく。

本書より
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目次
はじめに   
第一章  聖徳太子 文明化の象徴
第二章  景戒 『日本霊異記』を追体験する
第三章  清少納言 なぜ『枕草子』は生まれたのか
第四章  藤原顕長 家の形成に心血を注いで
第五章  北条政子 生い立ちから人間像に迫る
第六章  兼好法師 新たな人物像を問う
第七章  世阿弥 父と子
第八章  武田信玄 丑年の決断
おわりに
史料と参考文献
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