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利益相反(コンフリクト)

書名:利益相反(コンフリクト)
著者:牛島 信
発行所:朝日新聞出版
発行年月日:2010/5/30
ページ:340頁
定価:1700円+税

ビジネス小説として読むと少し違うのではという感じがする。樋山は金持ちの娘の婿として、その財産で不動産会社を創業し、苦労を重ねながら年商1500億円の東証一部上場企業まで成長させたオーナー社長。上場するために株の公開、監査法人、社外取締役などを置かないといけない。「会社は誰のもの」そんな疑問に迷いながら、若いころある女に産ませた息子、全く知らずにその息子は樋山の不動産会社の顧問弁護士と監査役という立場になっていた。あるとき監査法人からトンネル会社の不正を指摘され、社内に激震が走る。でも樋山は上場廃止になっても困らないように無借金会社に変質させていた。
ビジネスのルールが激変する中で会社経営の根本的なところが樋山の疑問、この小説はその疑問に答えてくれるか?