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源氏九郞颯爽記 秘剣揚羽蝶の巻

書名:源氏九郞颯爽記 秘剣揚羽蝶の巻
著者:柴田錬三郎
発行所:集英社
発行年月日:1994/12/20
定価:700 円+税

秘剣揚羽蝶、その構えから白刃が閃くたび舞台の幕は開く、公儀御用金の紛失、寛永寺御府庫金の謎。琉球中山王の王女の運命・ひぐらし大納言の御璽を巡る陰謀。源氏九郞の行く手に事件が起こる。時代ロマン4話が収録されている。短編ですが、源氏九郞が主人公。なかなか面白い物語です。


書名:首斬り浅右衛門
   あるいは憑かれた人々の物語
著者:柴田錬三郎
発行所:集英社
発行年月日:1997/9/15
定価:562 円+税

太平の世に人を斬る業を極め続けなければならない山田浅右衛門。その家系も六代目になって激しい気性もなくなった。気弱な六代目。ただ一度首斬りをし損じた怨霊に翻弄される浅右衛門の最後を描く。など8編を集めた一冊です。


書名:生命ぎりぎり物語
著者:柴田錬三郎
発行所:集英社
発行年月日:1993/11/25
定価:660 円+税

日本初のボクシング世界チャンピオン芝雄吉は、その強烈なパンチのためにリング上で対戦相手を二人を殺してしまった。罪悪感に駆られボクサーをやめる決心をして、新たな人生を求めて北海道の原野へ旅立った。そこは地獄のような放浪の生活が待っていた。時代小説が多い柴田錬三郎としてはちょっと異色な作品。現代小説もまた面白い。