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本に出会う

源氏物語

書名:源氏物語 巻一
著者:瀬戸内 寂聴
発行所:講談社
発行年月日:2007/1/16
ページ:362頁
定価:629円+税

桐壺・ 帚木・ 空蝉・夕顔・若紫

書名:源氏物語 巻二
著者:瀬戸内 寂聴
発行所:講談社
発行年月日:2007/2/15
ページ:364頁
定価:629円+税

末摘花・紅葉賀・花宴・葵・賢木・花散里

書名:源氏物語 巻三
著者:瀬戸内 寂聴
発行所:講談社
発行年月日:2007/3/15
ページ:383頁
定価:667円+税

須磨・明石・澪標・蓬生・関屋・絵合・松風

書名:源氏物語 巻四
著者:瀬戸内 寂聴
発行所:講談社
発行年月日:2007/4/13
ページ:347頁
定価:619円+税

薄雲・朝顔・乙女・玉蔓・初音・胡蝶
玉蔓~真木柱(玉蔓十帖)

書名:源氏物語 巻五
著者:瀬戸内 寂聴
発行所:講談社
発行年月日:2007/5/15
ページ:378頁
定価:667円+税

蛍・常夏・篝火・野分・行幸・藤袴・真木柱・梅枝・藤裏葉
(前編)

書名:源氏物語 巻六
著者:瀬戸内 寂聴
発行所:講談社
発行年月日:2007/6/15
ページ:352頁
定価:629円+税

若菜上・若菜下

書名:源氏物語 巻七
著者:瀬戸内 寂聴
発行所:講談社
発行年月日:2007/7/13
ページ:426頁
定価:733円+税

柏木・横笛・鈴虫・夕霧・御法・幻・(雲隠)・匂宮・紅梅
匂宮三帖(匂宮・紅梅・竹河)

書名:源氏物語 巻八
著者:瀬戸内 寂聴
発行所:講談社
発行年月日:2007/8/10
ページ:392頁
定価:695円+税

竹河・橋姫・椎本・総角
宇治十帖(橋姫~夢浮橋)

書名:源氏物語 巻九
著者:瀬戸内 寂聴
発行所:講談社
発行年月日:2007/9/14
ページ:335頁
定価:619円+税

早蕨・宿木・東屋

書名:源氏物語 巻十
著者:瀬戸内 寂聴
発行所:講談社
発行年月日:2007/10/16
ページ:410頁
定価:714円+税

浮舟・蜻蛉・手習・夢浮橋

先日、「源氏物語を知っていますか」を読んでちょっと興味をもって「源氏物語」を読みました。原文は高校の古文の時間にほんの少し読んだだけ、宇治などで「宇治市源氏物語ミュージアム」に行ったことはありますが、始めて読んでみました。

いろいろな人(与謝野晶子、田辺聖子、谷崎潤一郎、円地文子など)が現代語訳に挑戦していますが、比較的読みやすい「瀬戸内寂聴」訳を読んでみました。中学生でも読める程度の現代語です。光源氏の誕生から、夕顔とのはかない逢瀬、若紫との出会い、などなど超一流の貴族のラブストーリー、前編、後編、そして薫の君、匂宮の世代の「宇治十帖」、これが紫式部が一人で書いたとすれば(複数説もあり)若菜の帖以降段々と筆の冴えが見えます。特に政治、食べ物の事は書かない。

衣装のことは微に入り、細に入り書かれている。1000年の物語がずっと身近に感じられる。人間は1000年たってもやること考えることなどあんまり変わりない。小説のテーマも手法も、紫式部は今でも通用する手法で書いている。人間の喜怒哀楽は変わらない。そんなことを感じさせられた。全10巻を3週間ほどで読んだ。機会があったら別の訳者のものも読んでみたい。

原文は固有名詞は殆ど出てこないから、葵の上、紫の上など君としか出てこないので登場人物の系図などがついている現代語訳でないと頭がついていかない。当時の人々は暗黙の内に該当者が判っていたのでしょう。原稿用紙にすると4000頁に渡る超大作の源氏物語はやっぱり日本の宝ですね。

3分で読む源氏物語/紫式部の平安文学54帖/光源氏の生涯のあらすじ
http://genji.choice8989.info/index.html
角川文庫 全訳源氏物語(与謝野晶子訳)
http://www.genji.co.jp/yosano/yosano.html
有鄰 「瀬戸内寂聴さんに聴く 源氏物語、そして幻の一帖 「藤壺」」
http://www.yurindo.co.jp/static/yurin/back/yurin_444/yurin.html