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風のなかの櫻香

書名:風のなかの櫻香
著者:内田 康夫
発行所:徳間書店
発行年月日:2010/11/30
ページ:322頁
定価:1700円+税

遷都1300年奈良の有名な尼寺を舞台に事件が起こる。施設で育ち、5歳の時奈良の尼寺・尊宮寺(中宮寺)の養女として迎えられた櫻香(さくらこ)、御前様と呼ばれる日野西光尊の養女として尼僧・妙蓮たちに大切に育てられていた。将来尼になるだろうと漠然と考えていた。ところが中学校になったある日、「櫻香を出家させるな」という手紙が尊宮寺に送られてきた。また時を同じくして櫻香は学校帰りに見知らぬ女性に声をかけられる。

「旅と歴史」で尼寺の記事を書こうと、奈良の尼寺を取材を準備しているときに、浅見光彦は母に奈良の尼寺・尊宮寺に同行しなさいと言われる。浅見光彦は母を通じて日野西光尊から櫻香の事態を相談を受けていることを知る。謎につつまれた「櫻香出生」の秘密を暴きながら謎に迫っていく。