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お散歩写真概論

書名:お散歩写真概論
著者:高橋 美江
発行所:芸術新聞社
発行年月日:2012/10/30
ページ:127頁
定価:1800円+税

この本はカメラの撮影技術論ではなく、技術以前の写真撮影の心得と説いた本であり、お散歩、街歩きの極意を楽しむ本です。最近の技術の進歩によってカメラも一人何台も持つ時代。技術がなくてもそれなりの写真が撮れる。でも写真を撮ることとはどんなこと、どうしたら良いのということを懇切丁寧に書いてあります。

「カメラテクなんて二の次! 被写体への興味こそが大事」と語る著者。露出、ピント、シャッタースピードなどカメラに任せて、お散歩、街歩きを楽しみましょうということを語っている。先日、「目からウロコのまち発見講座」講師は高橋美江さんを受講する機会があって、この本を読んでみました。

ますます街歩きが楽しくなるエッセンスが一杯詰まった本です。

本書より
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お散歩写真五ヶ条
その1:技術以前が大事。
機能や操作性に偏らず被写体への興味を大切にする。
その2:対象を均等に見る。
ガイドブックには観光名所のような所ばかりが紹介されていてそこに目が行きがちですが、そこでの日常をみつけるように固定概念をすてましょう。
その3:自分自身をおもしろがる
オリジナリティー。 人によって見かた考え方が違いますよね。
自分の興味のあった事。自分の感性をおもしろがりましょう。
その4:好奇心と柔らか頭
好奇心とそれを受け入れるやわらか頭が必要。なんでもあれはなに?っていう前向きな姿勢で見ているとお散歩が楽しくなります。
その5:人を撮ろう
人は街を見て歩く上で欠かせない存在。出会い、会話してカメラを通して人を撮る事はまちへの記録となり、自分への記憶となる。人と向き合う事はその街と向き合う事でもあると思う。

お散歩写真概論 芸術新聞社
http://www.gei-shin.co.jp/books/ISBN978-4-87586-295-6.html
高橋美江 「おもしろい写真の撮り方講座」 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=4H2IXTbm9bI