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精姫様一条 お狂言師歌吉うきよ暦

書名:精姫様一条 お狂言師歌吉うきよ暦
著者:杉本 章子
発行所:講談社
発行年月日:2014/11/14
ページ:348頁
定価:800 円+税

将軍家の姫の嫁を迎えることを迎える側は「厄介姫」と敬遠していた。「迎えれば家格は上がるが、莫大な費えがのしかかってくるからだ」今回は12代将軍・家慶の養女・精姫の輿入れについて。将軍家より久留米藩有馬家と彦根藩伊井家に精姫の輿入れについて打診があった。両藩とも断ることで共同戦線を張ったのであるが、お狂言師の歌吉に将軍家の姫の嫁ぎ先をめぐり下される密命が下る。恋あり、ミステリーありの物語です。
江戸時代の中がそこにあるようにすぐに物語の中に入っていける気楽さがある。また習慣、町並みなども当時の中にいる人が言っている。行動しているような描写なかなか面白い。また文章の始め方、終わり方。そして流れ方なかなかのものです。