書名:出世花
著者:高田 郁
発行所:角川春樹事務所
発行年月日:2011/5/18
ページ:328頁
定価:600 円+税
「不義密通を犯した妻」を討つために幼い娘お艶をつれて旅に出て6年、江戸近郊で無念の死を遂げた矢萩源九郎。残されたお艶に「なにとぞ善き名前を与えてくださらぬか」と寺(青泉寺)の住職に言い残して亡くなった。源九郎の骸と魂は三昧聖によって清められ、安らかに浄土へ旅立つ。「艶」から仏縁の「縁」と改名した少女が辿る運命を描いている。青泉寺に世話になりながらお寺の仕事を手伝いながらお縁の9歳~19歳までを描いている。三昧聖となって湯かん場仕事に生涯をささげる。敵と狙う実母との再会など。少女から女への成長物語です