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立志美談

書名:立志美談
著者:福永文之助
発行所:警醒社書店、福音社
発行年月日:明治廿七年九月廿二日
ページ:250頁
定価:30銭

松浦武四郎という人を調べている内に明治時代の立志伝、伝記などにぶつかり「立志美談」という本を見つけました。明治27年頃の本です。著者の選んだ偉人、立志の人など27人を選んで書かれた本です。蝦夷を探検した。また北海道の名付け親「松浦武四郎」も載っていました。(180頁)二宮尊徳、岩崎弥太郎、楠正行、木鼠の長吉、宮本武蔵、鍼医杉山検校、放蕩息子與太郎、 岩倉具視、高田屋嘉兵衛、松前屋五郎兵衛、三野村利左衛門、市川團十郎など。今は全く知らない人たちも入っていて面白いです。これも旧仮名遣いがちょっとネックか?

明治時代の立志伝、伝記に意外と入っていないのが坂本龍馬。昭和の初め頃だと結構入っています。明治天皇の皇后様が日露戦争の終盤の苦戦真っ最中の時、夢枕に坂本龍馬が現れて、日本は勝つと言ったという話が当時の新聞紙上を騒がしたことがある。その時の田中光顕という旧土佐藩士で1898年(明治31年)、宮内大臣。約11年間にわたり、同じ土佐出身の佐々木高行、土方久元などと共に、君臨していた。このこのあたりの策略か?ちょっと興味あるところです。田中光顕は伯爵になっていますが、汚職他いろいろきな臭い話のある人だった。御一新の頃坂本龍馬はそんな有名でもなかった。田中光顕をはじめとする土佐出身者が宣伝したようです。

国立国会図書館デジタルコレクション - 立志美談
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/758498
田中光顕
坂本龍馬、皇后の夢枕に立つ
https://ameblo.jp/itaru-ohyama/entry-11298198102.html
最も日本の暗黒な部分を担ってきた人物が「田中光顕」
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=280941


松浦武四郎
国立国会図書館デジタルコレクション - 東西蝦夷山川地理取調図. [1]
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2575982?tocOpened=1
蝦夷の詳細な地図です。伊能忠敬より少し遅い時代での人、出来映えはなかなかのものです。宿泊した場所などの詳細もついています。

国立国会図書館デジタルコレクション - 蝦夷年代記
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/763025
国立国会図書館デジタルコレクション - 西蝦夷日誌. 初,2編
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/763059
国立国会図書館デジタルコレクション - 竹島雑誌
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/766228
国立国会図書館デジタルコレクション - 撥雲余興. 第1章
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/902682