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江戸の旗本事典

書名:江戸の旗本事典
著者:小川 恭一
発行所:講談社
発行年月日:2003/9/15
ページ:423頁
定価:667円+税

江戸時代の旗本の暮らし、現代の我々は殆ど知らない。テレビ・映画・小説は本当の事を教えてくれない。実際はどうだったのか、そんなことを教えてくれる本です。携帯版事典として備えておきたい。でも手に入れるのはちょっと難しい。気楽な旗本侍が本当はいたのか?これからの世の中を考える上でも明治以降の薩長閥に染まっていない江戸という文化を知っておくには良い本です。

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(もくじより)
はじめに

第一章「旗本八万騎」の実像
(『武鑑』とは何か?/書いてあること、載ってないこと/『武鑑』は大名行列見物客のガイドブックだった!?/出自さまざま/御家人とどう違うのか?/寛政十一年末で五千百八十六家!/「御目見以下」の人びと/大久保彦左衛門の「立場」/吉良上野介の「仲間たち」/悲願二百八十余年!)

第二章 幕府の人事と組織(『大概順』とは何か/誇り高き大番/両番/新番と小十人/各家の番筋/御番入は物入り/寄合で待命中/家禄のある浪人?)

第三章 旗本のライフサイクル(旗本の「戸籍」/通過儀礼さまざま/初御目見/家督相続/隠居するにも一苦労/矍鑠たる幕臣たち/死亡届のからくり/終の住み処は)

第四章 「イエ」制度のなかで(本家と分家の微妙な関係/敵対の家、友好の家/義絶つかまつり候/同族養子から持参金養子へ/厄介という存在/部屋住・養子で幕府高官/「戸籍」の偽造――「旗本株」はあったか?/頼み親と直家督/川路聖謨・井上清直兄弟のばあい/三十両から町奉行)

第五章 旗本はつらいよ(婿養子に入るまで/「小糠三合」どころではない/小田原大久保家のばあい/嫁入り費用の捻出法/熟縁の様子ござなく候/行跡よろしからず/北条家の減禄/葵の紋服で吉原通い)

第六章 旗本の生活は退屈か?(登城は馬? それとも駕籠?/煩雑な衣服のルール/年中行事と登城日/日勤、泊まり勤務/書院番士のいじめ/病欠/外泊は不可/遠馬と遠足/墓参りと入鉄炮)

第七章 旗本の経済学(知行取り/米によるサラリーマン/役料から足高制へ/経済に明るくないと/腰にはいつも名刀正宗/長崎奉行二千両/贈り先のある人/旗本の年収は今なら何万円?/三十俵三人扶持の生活)

第八章 経営者としての旗本(拝領屋敷/地代収入を得られるのは拝領町屋敷だけ!/大きい屋敷、小さい屋敷/親族との同居/家来を何人雇えるか?/柴田勝家の子孫の家計事情/家法集とは何か/倹約十年の結果は……/ドケチ旗本)