書名:鳴門秘帖(一)~(六)吉川英治 歴史時代 文庫
著者:吉川英治
発行所:講談社
発行年月日:1989( 平成 元) 年9 月11 日 第 1 刷 発行
Kindle
定価:0円
『鳴門秘帖』は、吉川英治の長編小説である。1926年8月11日から翌年10月14日まで、「大阪毎日新聞」に連載された。若い頃に面白くて一気に読んだ記憶がありますが、中身はほとんど憶えていなかった。それで電子本Kindleに全6冊が無料でおいてあったので、ダウンロードして読んでみた。昔から吉川英治は好きな作家でした。でも知ったときにはなくなられていました。
徳川の世、それに不満を持っている藩主たち、公家など扇動して幕府反覆を企む阿波徳島蜂須賀家。外部からの潜入者は極力阻もうとしている(鎖国状態)。そんな中、謎に囲まれた阿波に潜入しようとする青年隠密(法月弦之丞)と、それを阻もうとする阿波藩士の戦いに、青年隠密を恋い慕う3人女性(見返りお綱、お千絵、お米)の恋情を語り部吉川節に乗せて語っていく面白い面白い物語です。約90年位前の作品とは思えない。紙の本と違ってデジタル本は読みやすい。また途中で居眠りしても、読んでいた箇所は保存しておいてくれる。紙だとしおりなど忘れるとどこまで読んだか探すのが難しい。また何冊でも保存出来るのでどこででも読める。なかなか良いものです。また著作権が終わった作品は無料又は100円程度と定額で読めます。こんな時期には凄い見方です。図書館も休館になってしまっていますので。