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五瓣の椿

五瓣の椿
http://princeyokoham.sakura.ne.jp/smf/index.php?topic=36708.0

書名:五瓣の椿
著者:山本 周五郎
発行所:
頁数:266ページ
発売日:
定価:98円 Kindle版

婿養子の父親は懸命に働き、店の身代を2倍にも3倍にも大きくした。母親は婿養子を馬鹿にして陰で不貞を繰り返した。それでも文句のひとつも言わず、懸命に商売、お家大事で働く父親、労咳に侵された父親の最期の日々、娘の懸命の願いも聞かず母親は若い役者と遊び惚けた。父親が死んだ夜、母親は娘に出生の秘密を明かす。それを聞いた娘は父親の遺体が置いてある寮、そこには母親と若い役者が眠っていた。その夜、天保五年の正月、むさし屋喜兵衛の寮から火の手が上がり、焼跡から三人の焼死体が見つかった。三人は、長く結核を患っていた当主喜兵衛と、妻おその、娘おしのと認められる。

その年の晩秋には、江戸の町々で殺人事件が起こる、死体の傍には必ず赤い椿の花弁が残されていた。被害者はいずれも殺されて当然と思われるような悪名高い男たちばかり。この事件に、与力青木千之助が捜査に当たる。聞き込みの末に若い娘の影を掴むが、果たして娘とは・・・・・・。法で罰することのできない、けれど到底許しがたい罪をどう裁くべきなのか?

時代劇シリーズ「五瓣の椿」
https://www6.nhk.or.jp/drama/pastprog/detail.html?i=goben