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風雲海南記

風雲海南記
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書名:風雲海南記
著者:山本 周五郎
発行所:新潮社
頁数:576ページ
発売日:1945年以前
定価:128円 Kindle版

この作品は山本周五郎の作品の中ではちょっと今ひとつという感じの作品かな?戦時中に刊行されている作品です。

舞台は江戸、四国西条藩の出来事、主人公英三郎は四国西条藩主の家系でありながら双子の弟として生まれ、7歳の時に浅草のお寺に預けられる。自分の身分も出所も何も知らず過ごしている。やがて知るか知らずか偶然の積み重ねによって、西条藩のお家騒動に巻き込まれていく。英三郎は己の出自を知り、騒動を操る藤巻右京と大老・酒井雅楽頭に闘いを挑んでゆく。四国の藩として水軍の歴史も有り、密貿易にも手を染めていた西条藩、英三郎はルソンまで藤巻右京を追いかけていく。戦時中に刊行され、戦後長く埋もれたままとなっていた幻の大作ですが、ちょっと山本周五郎にしてはドタバタ劇が多すぎるような感じのする作品です。肩の凝らないでゆっくり読める本です、