鴨長明 方丈記 - つみかさね
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鴨長明 方丈記
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行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。玉しきの都の中にむねをならべいらかをあらそへる、たかきいやしき人のすまひは、代々を經て盡きせぬものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。
或はこぞ破れ(やけイ)てことしは造り、あるは大家ほろびて小家となる。住む人もこれにおなじ。所もかはらず、人も多かれど、いにしへ見し人は、二三十人が中に、わづかにひとりふたりなり。あしたに死し、ゆふべに生るゝならひ、たゞ水の泡にぞ似たりける。知らず、生れ死ぬる人、いづかたより來りて、いづかたへか去る。又知らず、かりのやどり、誰が爲に心を惱まし、何によりてか目をよろこばしむる
古典の中でも名作と言われる「方丈記」、今これを1日に1回読むことにしている。当分続けて行きたい。aiTalkに文章を入れて、読める文章直しながら、聞けるようにしたいと思っています。全体の文章も短いので1時間もあれば読み切れる長さです。
この「方丈記」は昔々(50年以上前)、高校1年の時に教職員もデモに行ったり、労働運動が活発だった時代。教科の担任もデモに行って、授業が出来ない時(本当は自習)に、そのときの校長が我々のクラスだけに来て、静かにこの「方丈記」を読んでくれた。教室の外では自習になった他のクラスの生徒がやってきて大騒ぎをしている中、慌てず騒がず読んでくれた。中身は少しずつ意味を解説して貰ったので、よく入ってきた。その後古典で出てきた時に「方丈記」の位置づけ、意味などが判った。
この校長先生はなかなかユニークな人で、年1回のコンサート鑑賞、演劇鑑賞などを企画してくれた。京都市交響楽団のオーケストラを祇園の京都会館で鑑賞したとき、田舎の高校生初めてのオーケストラ、演奏が終わってもアンコール(やり方をしらなかった)の拍手もなし、当然アンコール曲演奏もなし。近衛秀麻呂という有名な指揮者、こんな経験は初めてだったのでは?後日アンコールを知りました。劇団民芸の公演で宇野重吉、滝沢修の新劇を鑑賞したときは映画と違って凄く感動した。こんな経験からコンサートに行ったり演劇を見に行ったりするのが好きになったのかも知れない。