書名:楽園 上
著者:宮部みゆき
発行所:文藝春秋
発行年月日:2007/8/10
ページ:413頁
定価:1619円+税
書名:楽園 下
著者:宮部みゆき
発行所:文藝春秋
発行年月日:2007/8/10
ページ:361頁
定価:1619円+税
前畑滋子のところに、小学生の子供を亡くしたという50才を過ぎた女(萩谷敏子)が訪ねてくるところから、物語は始まる。前畑滋子はライター、以前に身の毛もよだつような連続殺人事件に巻き込まれて、未だに尾を引いている女性。亡くなった小学生等は変わった絵を3冊のノートに残していた。等の亡くなった跡に起こった火事で4軒の家が焼けた。その1軒から少女の死体が発見された。そこに住んでいた夫婦の子供の死体だった。少女が中学生の頃、両親に殺され埋められていた死体。それを夫婦は自供する。でも時効が成立していた。それは等の残したノートに描かれた絵に、少女の絵と、焼けた家とそっくりのの絵が。幻視か?サイコメトラー?千里眼?この等が普通の子供とは違った異能を持っていたのか?どうか調べてくれと言う萩谷敏子の依頼。これを引き受けた前畑滋子の調査、感で過去が次々と暴かれていく。ドラマチックなストーリー展開。いつもの宮部みゆきのスタイル。飽きさせない展開だ。でもちょっと考えすぎて余りにも物語を作りすぎているイヤミが感じられる。おどろおどろしさが、ちょっと不快感を模様する。もう少し素直な作品の方が宮部みゆきらしさが出て来るような気がする。最近の作品はちょっと停滞気味?ちょっとつかれているのかな?という感じがする。一時休憩も必要ではないかなと思った。