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西海水滸伝

書名:西海水滸伝
   柳生十兵衛秘帖
著者:戸部新十郎
発行所:PHP研究所
発行年月日:1997/4/2
ページ:336頁
定価:1800 円+ 税

 主人公は柳生十兵衛。時代は島原の乱の時代。真田十勇士の亡霊と豊臣秀頼の亡霊が出てくる。十兵衛は隠密活動として九州へ。そこで隠れキリシタン達の反逆、天草四郎の島原の乱の動向を但馬の守に報告し、指示を仰ぐ。そこに薩摩の開聞岳に秀頼、真田幸村の息子大助をはじめとする真田十勇士の息子達がバリヤーを張る。大阪城落城のおり、薩摩を通じて琉球、南蛮に逃れた豊臣秀頼、真田幸村、真田十勇士は20年たって、本人、息子達が戻ってきた。という想定。SF的要素もいっぱい、天草四郎と連携(偶然)したような反乱が同時に起ころうとしている。これを柳生十兵衛がどう立ち向かっていくか?