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十五万両の代償

書名:十五万両の代償
   十一代将軍家斉の生涯
著者:佐藤雅美
発行所:講談社
発行年月日:2007/12/17
ページ:426頁
定価:1900 円+ 税

徳川の御代、綱吉、吉宗。柳沢吉保、松平定信、水野忠邦などよく知られている人物がいるが、家斉は余り有名でもない。しかし在位51年、政権について一番長い。また水野忠成という老中、出来の悪い老中の感が強いが、実は天保の改革など派手に残っているのは政治、世の中が旨くいかなかった時代で、家斉の時代は特に大きな出来事がない。何事も無かった時代というのが実は良い時代だったのでは。経済も財政も良い時代。借金財政が当たり前の江戸後期にあってまれに見る時代。もっとも晩年頃は幕末時代で激動の時代が目の前に迫っていたが、家斉の生涯は良い生涯だったのではないだろうか?