書名:黒と赤の潮流
著者:福田和代
発行所:早川書房
発行年月日:2009/2/25
ページ:394頁
定価:1600 円+ 税
阪神大震災で両親を亡くした祐一。超高校級の陸上のスプリンターだった祐一は二年前の交通事故で引退を余儀なくされた。走れない足と両親も失ってしまった。阪神大震災当日、ボート仲間のタイ人青年ドゥアンが殺された。震災の被害者と間違えられるほど不思議な一致。この殺人を契機に凍った祐一の心に火がつく。事件の背後には香港の蛇頭、やくざ、元警察官が浮かぶ。第二の足になった船で大海原に乗り出す。ミステリーサスペンス。読み応えのある物語です。