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新歴史の真実

書名:新歴史の真実
   祖国ニッポンに、誇りと愛情を
著者:前野徹
発行所:経済界
発行日:2003/5/27
定価:1,600円+税

贖罪国家となった日本のことを憂う一書です。この本を読んで初めて知ったことですが、今、首相の靖国神社参拝で騒がれている「戦犯」という言葉。法的に「戦犯」は存在していない。という事です。1953年頃を知っている人は知っていたのでしょうが、戦後の歴史など読んでいても見たことが無かった事実です。戦後世代にはなるべく知らせないようにしてきたのでしょうか?

 戦勝国が敗戦国を裁くというインチキな「東京裁判」を当時の人は認識していて独立(サンフランシスコ講和条約)してすぐ、東京裁判で裁かれた人々の名誉を回復したのでしょう。戦犯といわれた人にも年金、遺族年金も支払うことも決めています。
1952年に日本が独立し戦犯釈放運動が起こると四千万人もの署名が集り、1953年8月3日の衆議院本会議で「戦争犯罪に関する決議」が全員一致(社会党や共産党まで含めて一人の反対もなく)をもって採択された。サンフランシスコ講和条約第11条にもとづき関係11ヶ国の同意を得て、「A級戦犯」は昭和31年に、「BC級戦犯」は昭和33年までに赦免し釈放しました。
 こんな事実を1行も伝えない(同和問題だったら懇切丁寧に説明をしている)マスコミも問題ですが、歴代の首相、閣僚には責めて戦後諸外国と交わした条約、国会の議事録等を読んで勉強しておいて欲しい。これは一例ですが、色々な場面で勉強不足があまりにも多い気がします。戦後の個人保障を要求されて(従軍慰安婦問題など)右往左往する。条約の常識を知っているならば、国家間で解決した問題(国家に賠償を払っている)。日本に言ってくるのではなく自分の国に要求すべき問題。と割り切った対応が取れない。(これが日本的な良さかも知れませんが)

 「いちゃもん」をつければいくらでもお金を出してくれる日本、これを利用しない手はないとばかり、反日教育をしている韓国、中国。事実誤認、事実捏造にも何の文句も言ってこない日本。こんなことを繰り返していては日本にとっても韓国、中国にとっても不幸です。戦後日本人は日本のことを、韓国人、中国人も日本のことを悪く言う、侮蔑することを生き甲斐にしていた人々によって大きく歪んできたのではないでしょうか?。結局子供から大人へ脱皮出来ていないのではないでしょうか?お互いに独立が出来ていない。
自分たちで独立(自立)できない国家の未来には不幸が待っています。「カルタゴ」のようにローマの属国化したときから消滅の行軍をして行くことになります。「ローマ帝国」とも戦い勝っている「カルタゴ」の「誇り」が消えたとき国としての機能をなくしてしまったのでしょうね。

そろそろ、戦後60年を自由に議論できる場が必要になってきたと思います。英語の教育も大切ですが、もっと大切なことは歴史教育ではないでしょうか?
 歴史(歴史だけではない)は今教科書に書いてあるとおりを教えるのではなく、自分で事実を確かめ、自分で勉強する方法を教える。今はいろいろな資料が手軽に手に入るようになっています。思考停止してしまった脳を少し動かすことを始めても良いのではないでしょうか?