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バイアウト 企業買収

書名:バイアウト 企業買収
著者:幸田 真音
発行所:文藝春秋
発行年月日:2007/6/25
ページ:414頁
定価:1619 円+ 税

どこか今までマスコミを騒がせていたモデルが登場するようなストーリー展開。ファンド業界の風雲児、相馬顕良が仕掛ける、壮絶な企業買収オペレーション。この相馬顕良に接近を試みる外資系証券会社で働く広田美潮はやっとこのディールに加担することになった。ある音楽会社の買収に動く投資ファンドとともに広田美潮は動く。その音楽会社は自分を捨てた父が働く会社だった…… 。

そんな企業買収の中で広田美潮はいったい何を得て何を失うのか?
欲に目覚めた人間が、満足という言葉を忘れてさらに上を望み、達成感を味わうたびに飢えていくものだ。ということを自分ではまだ気づいていない。自分を捨てた父と思っていた三枝は本当の父ではなかった。広田美潮の最後の決断。最後にほっとした人間、家族を感じられる小説です。企業小説です。