書名:牙 江夏豊とその時代
著者:後藤 正治
発行所:講談社
発行年月日:2002/2/1
ページ:326頁
定価:1800 円+ 税
1970年代、長島がいた、王がいた、堀内がいた、村山がいた、そして江夏がいた。江夏は成績もそれなりに残したが、記憶に残る選手だ。江夏ストライク、王ボールという審判に判定させてしまう凄さがあった。今の選手のなかでこんな破天荒な選手はもういない。直球を思い切り投げて決して逃げないそんな勝負。見るものに感動以上のものを与えてくれた。
本書は、現役生活18年の通算成績が206勝158敗193セーブ、最優秀防御率一回、最多勝二回、最優秀救援投手五回の、江夏豊の阪神時代を書いたノンフィクションである。巨人:一番柴田、二番土井、三番王、四番長嶋、五番高田、六番末次、七番森、八番高橋一三、九番黒江に何がしか懐かしさを覚えるような方にとっては楽しい。阪神:一番藤田平、二番西園寺、三番遠井、四番カークランド、五番藤井、六番小玉、七番吉田、八番辻、九番江夏。
阪神の江夏を中心に描いている。今はテレビ大阪の解説者をやっているとか。