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イントゥルーダー

書名:イントゥルーダー
著者:高嶋 哲夫
発行所:文藝春秋
発行年月日:1999/4/20
ページ:322頁
定価:1429 円+ 税

羽島浩司は,日本のスティーブ・ジョブス,ビル・ゲイツと呼ばれる新興コンピュータメーカーの副社長で,研究開発部長46歳である。スーパーコンピュータの開発に追われて忙しくしているところに、一本の電話「あなたの息子が重体です」
という電話がかかってきた。羽島浩司には息子はいない。しかし学生時代2ヶ月ほど同棲していた女性がいた、それが電話の主。びっくりしながらも病院に駆けつける。息子は新宿で車にはねられて意識不明の重体、緊急手術中だった。突然の息子の出現に戸惑いながら、手術の終わるのを待った。

刑事がやって来て犯人は捕まらない。それより息子の血液から覚醒剤反応がでていると。刑事は覚醒剤の密売人と疑っている。状況証拠を並べていくと息子は旗色が悪い。意識の不明のまま、その間羽島浩司は執拗に、息子の過去を追いかけていく。いろいろと探っていく中、息子は殺されたのではないかという疑惑が出て来る。その推定が正しい方向に向かうといろいろと邪魔が入ってくる。

第16回サントリーミステリー大賞受賞作品