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ファイアー・フライ

書名:ファイアー・フライ
著者:高嶋 哲夫
発行所:文藝春秋
発行年月日:2008/5/15
ページ:379頁
定価:1619 円+ 税

 セネックス工業開発部の主任研究員である木島は、社長と間違えられて、誘拐される。山深い廃村に監禁された彼は、いつしか犯人たちと心の交流を持つようになり、身代金奪取を手伝うことに。しかし、この誘拐の裏には……。誘拐されて被害者である木島には5億円の横領の疑惑が、廃村に閉じ込められた中で、真相を突き止めようと、犯人らとともに活動。そこには大きな陰謀が見えてくる。仕事から強制的に引き離されたことにより、次第に自然の中で自分らしさを取り戻していきます。ファイアー・フライとは蛍のこと。誘拐された山深い廃村には星が降ってくるような蛍の大群が飛んでいた。歴代の村人達の魂火が飛んでいるように。