記事一覧

本に出会う

乱神

書名:乱神
著者:高嶋 哲夫
発行所:幻冬舎
発行年月日:2009/12/10
ページ:446頁
定価:1700 円+ 税

 室町時代、北条時宗の時、イギリスの騎士たちが、十字軍に参加して聖地エルサレムの地を取り戻すために戦ったがイスラムに追われて、流れ流れて、日本の九州へ漂流するところから物語が始まる。舞台は、鎌倉時代の文永の役の直後、彼らが、日本の文化に触れ、鎌倉へと護送されていく、時の執権・北条時宗は段々彼等を信用して元の情報を収集しようとする。軍事参謀として重要な位置を占めるようになっていく。日本の武士の戦い方、元の戦い方の強み、弱みを評価しながら、対元寇対策を打ちながら1281年の弘安の役を迎える。そこで彼等が大活躍するが、正史のどこにも出てこない。高嶋哲夫のフィクションの歴史ロマン小説。面白かったので一気に読んでしまった。原稿枚数938枚書き下ろしの大作です。