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桂昌院 藤原宗子

書名:桂昌院 藤原宗子
著者:竹田真砂子
発行所:集英社
発行日:2007/3/30
定価:1.900円+税

京での幼きお玉時代から、家光の側妾お万の方の侍女となるため江戸へ下りました。、そして三代将軍・家光の側室となり、お玉の方の方と呼ばれます。徳松(五代将軍・綱吉)を生みます。女の嫉妬渦巻く大奥での真剣あいうつ駆け引き。波瀾の女人の一生を描いています。女性最高位の従一位の官位を賜り、藤原光子(または宗子)という名前も賜った。
従一位の官位を賜ったことで(過去の系図を作った形跡がある)、彼女の過去は京都二条家の家士の娘とも言われていますが、本当はもっと低い身分の人だったようです。

「生類憐れみの令」とともに綱吉、その母(桂昌院)はあまり良いイメージで語られたことがない女性ですが、仏への帰依、信仰に生きた人として善峯寺には伝わっているようです。善峯寺本 桂昌院御肖像 部分 (藤野正観 筆)の写真によるとなかなか綺麗な、上品な人だったようです。文京区にある護国寺も桂昌院の発願により建立されています。墓所は芝の増上寺です。

京都・西山
西国第二十番札所(西山宮門跡 善峯寺(善峰寺))
http://www.yoshiminedera.com/
護国寺
http://www.gokokuji.or.jp/NewFiles/engi.html