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日本よ、「歴史力」を磨け

書名:日本よ、「歴史力」を磨け
  「現代史」呪縛を解く
著者:櫻井よしこ
発行所:文藝春秋
発行日:2007/9/15
定価:1.429円+税
-----------本文 はじめに-----------
戦後日本の歴史学会やマスコミに於いて「多数説」となってきたいわゆる「日本悪玉史観」「自虐史観」「東京裁判史観」を検証したものである。
・・・略・・・・
単純かつ感情的な「日本悪玉史観」「自虐史観」「東京裁判史観」を主張するのではなく、事実に沿って理性的に歴史を見つめることで、私たちの国、日本の歩みを検証する試みである。

目次
・「慰安婦強制連行」の嘘
・「南京大虐殺」の嘘
・「日中戦争」の嘘
・「第二次世界大戦」の嘘
・「原爆投下」の嘘
・「東京裁判」の嘘
・「朝日新聞」の嘘
・「冷戦終焉」の嘘
--------本文より-----------
戦後日本は東京裁判で「平和に対する罪」「人道に対する罪」を持って裁かれた。戦後60年間に他の国がおこなった行為もその罪状にふさわしいと思える事例

1.平和に対する罪(侵略戦争の遂行)
 ・米国(ベトナム戦争、グレナダ侵攻、パナマ侵攻、リビア空襲)
 ・ソ連:ロシア(朝鮮戦争、ハンガリー動乱、チョコ侵攻、中ソ国境紛争、アフガニスタン侵攻、チェチェン紛争)
 ・中国(朝鮮戦争、チベット侵攻、中印紛争、中ソ国境紛争、中越紛争)
 ・英国(ビルマ独立戦争、フォークランド紛争)
 ・仏国(インドシナ戦争、アルジェリア戦争)
 ・オランダ(インドネシア独立戦争)
 ・北朝鮮(朝鮮戦争)
 ・インド(印パ戦争、中印紛争)
 ・ベトナム(カンボジア侵攻)
 ・イラク(イラン・イラク戦争、湾岸戦争)
 ・イスラエル(中東戦争、レバノン侵攻)

2.人道に対する罪(ジェノサイド)
 ・米国(ベトナム戦争)
 ・ソ連(スターリン体制下の強制収容所、日本人をはじめとするシベリア拉致抑留)
 ・中国(毛沢東による大躍進、文化大革命、天安門事件、チベット人弾圧)
 ・イラク(神経ガスによるクルド人弾圧)
 ・カンボジア(ポル・ポトによる自国民虐殺)
 ・北朝鮮(金日成・金正日による強制収容所、自国民への飢餓政策、日本人をはじめとする拉致)
 ・ルワンダ(大虐殺)
 ・旧ユーゴ(ミロンシェヴィッチによる民族浄化)
 ・ビアフラ(大虐殺)
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櫻井よしこと各対談、座談会をまとめたものです。伊藤隆、北村稔、佐々敦行、庄司潤一郎、瀧沢一郎、鳥居民、中西輝政、橋爪大三郎、平川祐弘、古田博司、八木秀次の各人です。 
 戦後60年たってようやく機密文書として奥深くしまわれていた文書類が段々とアメリカから公開されつつある。中国、韓国などからはまだ時間が必要になってくるだろう。そんな最新情報を踏まえて理性的に議論している。渡部昇一、矢沢永一などが以前から指摘していた点も多い。

2005年に出版された『マオ-誰も知らなかった毛沢東』などを紹介しながら、中国では神様以上の存在、毛沢東の実態などを議論している。この本は今までの毛沢東のイメージを大きく壊している。読めば読むほど判らなくなってくる現代史。これから研究が進んできて100年もすればもう少しすっきりするかも知れない。歴史を善悪(現在の)で判断しながら分析しても何も得られない。良きにつけ悪きにつけそれも人間の営み。3世代ほど後になれば事実は事実としてようやく出発点に立てるのかも知れない。その時この本の評価も決まってくるのではないかと思う。

日中戦争の時、日本が相手(戦っていた)にしていたのは孫文、蒋介石であって、毛沢東は西の方で逃げ回っていた小さな勢力だったのに、蒋介石の国民党が台湾へ、毛沢東が本国に。そして台湾の蒋介石は日本に文句を言わないのに、毛沢東が色々と批判している。昔から中国の王朝は前王朝の歴史は全否定。現王朝の誇大宣伝、他国の悪口の得意な国。こればかりは共産主義の中国でも変わっていないらしい。
 じっくり考えると第二次世界大戦の勝者は結果的にどの国なのでしょう。アメリカ(中国を配下にはおけなかった)、朝鮮(2つに別れてしまった)、台湾(蒋介石の政権)、と考えていくとコミンテルンの「三二年テーゼ」(世界に革命を起こして共産主義の国=ユートピアを作ろう)を推進していたソ連が勢力を一番広げたのでは?結果的に冷戦という戦争が始まった。
書名:『マオ-誰も知らなかった毛沢東』上巻 下巻
著者:ユン・チアン,J・ハリデイ 出版社:講談社
価格:上下巻各2,310円(税込) 発行:2005年11月18日