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ラプラスの悪魔

ラプラスの悪魔
正確に需要の予測を行うことは誰にも出来ない。
ピエール=シモン・ラプラス(数学者)
仮に全ての自然法則を記述出来る方程式と初期条件など必要なデータを認知する知性があれば、世界で起こる全ての事象は予測可能と断言した。これは科学至上主義の典型で「ラプラスの悪魔」と呼ばれている。しかし現在、科学の世界では完全に否定されている。全ての物質は究極的には不確実性と呼ばれる偶然に支配されていることが明らかになったからだ。自然科学の分野であっても1秒先の世界すら予測できないのに、社会科学の分野で正確な需要予測が期待できるはずがないではないか。