書名:青春の雲海
著者:森村 誠一
発行所:中央公論社
発行年月日:2006/9/25
ページ:289頁
定価:1700円+ 税
警視庁捜査一課の棟居刑事は休暇中、北アルプス白馬岳から後立山縦走で矢吹勢津子という女性と知り合う。勢津子は神田の老舗『青華堂書店』の社長・矢吹正輝の妻で、白馬岳に登ると言い残して家を出たまま消息を絶っている夫を捜しに来たという。
1カ月後、新宿中央公園で垢じみた服を着たホームレスと思われる男の他殺体が発見される。右手首に外国製の高級腕時計をはめていた。男の所持品はわずか数百円で、なぜそんな男が高級腕時計をしているのか、まったく見当がつかない。棟居刑事シリーズの作品。
テレビ向けの作品か、最近の森村誠一は推理小説というよりはサスペンスものという感じがする。推理するにはちょっとロジックがないような気がする。先が読めてしまう!