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本に出会う

書名:鎖
著者:乃南アサ
発行所:新潮社
発行年月日:2000/10/25
ページ:549頁
定価:2200円+ 税

東京都下、武蔵村山市で占い師夫婦と信者4人が惨殺された。音道貴子は警視庁の星野(上司)とコンビを組み、捜査にあたるのだが・・・。このコンビは最悪。無能な上司に振り回された挙げ句、犯人グループに拉致される音道刑事の人生最大の危機。女流作家といえども最近は男の作家ばりの骨太い作品を書いています。篠田節子など。でもこの乃南アサはちょっと違う。女性特有の繊細な神経でなかなか気づかないところを書いている。刑事という職業は男社会、その中で活動する音道刑事の立場、職場の雰囲気、男の目、嫉妬、やっかみなどよく見ていると思う。ちょっと長い長い作品ですが一気に読んでしまいました。なかなか面白い。