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女龍王 神功皇后

書名:女龍王 神功皇后(上)
著者:黒岩 重吾
発行所:新潮社
発行年月日:1999/9/25
ページ:354頁
定価:1700円+ 税

書名:女龍王 神功皇后(下)
著者:黒岩 重吾
発行所:新潮社
発行年月日:1999/9/25
ページ:354頁
定価:1700円+ 税

 神功皇后は夫の仲哀天皇とともに学会では架空の人物とされている。記紀では「おきながたしひめのみこと」である。この神話の世界を描いた作品。邪馬台国の卑弥呼は九州、台与は大和に移って女王国をまとめる。ときが立って大和朝廷が大和地方に勢力を張る。

 仲哀天皇は兄弟達の後継者争いに敗れ、九州に落ちのびる。その仲哀帝の妻となるのが神功皇后。大和に上るためには九州の勢力を倒して仲哀帝の勢力を拡張しないといけないと考え、がむしゃらに熊襲を侵略しようとして仲哀帝は矢傷を受けて、亡くなってしまう。その後を神功皇后が九州勢力を味方につけて、東征し、大和に王朝を樹立するまでの物語です。神話の世界を現実に浮き出している。