書名:マイウェイ
原三渓に学ぶ公共貢献物語
著者:原三渓市民研究会
発行所:財団法人はまぎん産業文化振興財団
発行年月日:2011/1
ページ:98頁
定価:非売品(無料配布)
横浜と原三渓は切っても切れない縁で結ばれています。生糸商で財をなした原善三郎の娘の養子として入籍した青木富太郎。原三溪の業績は一杯あるけれど、生糸の直輸出(それまでは外国の商社経由)の道を開いたこと。生糸価格が暴落したときに、その安定を図るために生糸関連者合同の株式会社を組織してその暴落防止に努めた。関東大震災における経済の壊滅的な下落にたいして経済振興をおこなった。
「私」は後「公」が先の精神。特にお金の寄付等ではなく、経済、復興の仕組み作りに奔走した。人脈も豊富、また協力者も沢山いた。三溪の人徳のなすところか。また新進の芸術家を三渓園に寄宿させて自由に画才を開花させた。また骨董趣味だけではなく価値のある芸術品の発掘、保存に力を尽くした。今の三渓園にはその芸術品が残されている。
原三溪の業績の中から公共貢献に絞って概要を紹介している小冊子です。なかなか良くまとまっている。横浜市の区役所で手に入れることが出来る。