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世界石油戦争

書名:世界石油戦争(上)
   燃えあがる歴史のパイプライン
著者:広瀬 隆
発行所:NHK出版
発行年月日:2008/9/20
ページ:252頁
定価:800円+税

書名:世界石油戦争(下)
   燃えあがる歴史のパイプライン
著者:広瀬 隆
発行所:NHK出版
発行年月日:2008/9/20
ページ:252頁
定価:800円+税

2001年9月11日にニューヨークのウォール街が誇る世界貿易センタービルとアメリカの誇る世界最強の軍隊の牙城ペンタゴンビルが何者かに乗っ取られた航空機のゲリラ突撃によって無残にも崩壊した世界的な事件があった。当時すぐに「テロ」が起こした事件、そのテロの首謀者はビンラディンと発表し、アフガニスタンのタリバン掃討を口実に、罪もないイスラム教徒がアメリカとイギリスの軍隊によって大量に殺戮された。

資本主義陣営はテロは卑怯な犯罪、ビンラディンはとんでもない奴だと言うことになっている。また中東紛争の因を宗教に求める識者も少なくない。しかし本書では中東(この言葉はイギリスから見た名前)の歴史を紐解きながら、エネルギー革命で石炭から石油に変わる1900年前後のイギリス、ロシア、フランス、そしてアメリカの石油獲得競争、中東の各国をどのようにダマしてきたかを検証している。そして石油を購入したお金は、また武器弾薬を売ることによって中東の各国のお金は根こそぎ奪ってきた。まして中東の民衆には一銭も残してこなかった。石油産業、軍需産業と政治家、ユダヤの金融業者の悪の相関図を描いている。
目から鱗の内容にびっくりする。