書名:鬼哭の相場
証券検査官3
著者:松島 令
発行所:宝島社
発行年月日:2002/12/16
ページ:316頁
定価:1619円+税
証券検査官シリーズ第3弾。元大蔵省ノンキャリア作家が描く経済犯罪小説(大蔵省国際金融局、東北財務局に在籍していた著者)
証券検査官は商売柄株の売買は禁止されている。主人公証券検査官直也は浮浪者を殺して、その人になりすまして株の売買を始める。この手続き方法など詳細に住民台帳制度と国民保険・年金制度が、個人の顔写真を持たないことと、公文書がその住所に届くだけで、信用する『本人確認』の盲点をついて証券口座を手に入れる。
そして業務上知り得た情報で株の売買を始める。時の総理よりも実力者の衆議院議員、証券会社の社長、が裏金を作る手口を詳細になぞって、本当の悪は。悪徳証券検査官が暴いていく。サスペンス小説。時間つぶしには面白い本です。