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世界金融戦争 

書名:世界金融戦争 
   謀略うずまくウォール街
著者:広瀬 隆
発行所:NHK出版
発行年月日:2002/11/30
ページ:484頁
定価:1800円+税

ウォール街の謀略と腐敗ぶりを明らかにした1冊。前著『世界石油戦争』の姉妹編にあたる書で、エンロン、ワールドコムの不正の真相が明るみに出るのを待って出された、待望の力作である。

目次
序章 怪事件が続発するアメリカの謎
アメリカでうごめく金融戦争
金融マフィアが世界を混乱に導く
誰が日本を食いつぶすか
図1―日本の失業率と失業者
図2―日本の自殺者
図3―日経平均株価と外国人投資家の売買動向

第1章 アメリカを揺るがす金融スキャンダル
二十一世紀の南海泡沫事件
ウォール街が仕組んだ詐欺行為の数々
エンロンのリンゴを誰が腐らせたか
ルービンと金融界が崩したグラス・スティーガル法
シティグループとはいかなる金融機関か
莫大な額のエンロン株売却益を手にした重役陣
簿外取引きに手を貸した金融プロ集団
図4―インドの地図
図5―暗黒の木曜日と現在のダウ平均株価

第2章 会計事務所とウォール街のインサイダー・コネクション
世界の帳簿を見る会計事務所の謎
ビッグ・ファイブの沿革
会計事務所の組織とビジネス
ワールドコム倒産で一斉に動いたビッグ・ファイブの人脈
図6―会計事務所の変遷

第3章 BCCI事件とイスラム・マネーの争奪
パキスタン独立とイスラム金融の台頭
第三世界の金融機関BCCI設立さる
アフガン内線とBCCIコネクション
巨大なイスラム・マネーを消滅させた国際金融マフィア

第4章 ユノカルとセントガス―アフガンの攻防
第5章 カスピ海油田の攻防
第6章 炭疸菌テロとイラク攻撃
終章 アメリカ帝国崩壊の予兆

人名と会社の名前がアメリカで起きた金融スキャンダルの真相が、関係者の経歴、金脈、人脈、姻戚関係とともに記されているので、ついていくのに少々戸惑ってしまう。アメリカで起きた金融スキャンダルの真相が明らかにされる。