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法隆寺の殺人

書名:法隆寺の殺人
著者:篠田秀幸
発行所:角川春樹事務所
発行日:2001/12/8
定価:1200円+税

この本は二回目です。法隆寺は聖徳太子、山背大兄皇子、一族の怨霊を封じ込めるために藤原不比等が再建した。またある意図をもって日本書紀の編纂したという説を作中作者が唱えながら展開していく、ちょっとアガサクリスティーヌまがいの物語です。ちょっと楽しめる作家が出てきたという感じです。推理小説は直ぐ読める代わりにすぐ忘れてしまいますね。「嘘は大きいほど人は騙される」ナチスのゲッペルスを地でいった感じの本格ミステリーです。