書名:チーム・バチスタの栄光
著者:海堂 尊
発行所:宝島者
発行年月日:2006/2/4
ページ:375頁
定価:1600円+税
この作品は2005年9月17日第四回「このミステリーがすごい!」大賞で大賞をとった作品です。
その後の作品でもよく登場する不定愁訴外来責任者田口公平、厚生労働省大臣官房秘書課付白鳥圭輔が主役、準主役として登場している。
医療事故か過失か殺人か、なかなか面白いミステリーです。例えばAだとおもった犯人がB、Bだと思うとCと転々として行くとこが面白いところでもあり、少々作為がありすぎて嫌みなところもあり読者の好みかなと思います。
本書カバーより
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東城大学医学部付属病院は米国の心臓専門病院から心臓移植の権威、桐生恭一を臓器統御外科助教授として招聘した。彼が構築した外科チームは、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門の、通称”チーム・バチスタ”として成功率100%を誇り、その勇名を轟かせているところが3例立て続けに術中死が発生。原因不明の術中死とメディアの注目を集める手術が重なる事態に危機感を抱いた病院長髙階は、神経内科教室の万年講師で不定愁訴外来責任者田口公平に内部調査依頼しようと動いていた。崩壊寸前の大学病院の現状、医療現場の危機的状況、そしてチーム・バチスタ・メンバーの相克と因縁、医療過誤か殺人か、遺体は何を語るか・・・栄光のチーム・バチスタの裏側に隠されたもう一つの顔とは