書名:原発はいらない
著者:小出 裕章
発行所:幻冬舎
発行年月日:2011/7/20
ページ:238頁
定価:838円+税
福島第一原発は今、どんな状況なのか。放射能汚染は、今や首都圏にも広がってきている。このままでは、日本は「汚染列島」と化してしまう。40年間原子力研究者として原発をやめさせるための研究を行ってきた著者のあゆみ、思想変転を辿りながら、原子力発電所の事故について詳細に解説しています。福島第一原発の事故が起きてすぐの頃からMBS(毎日放送)ラジオの「たね蒔きジャーナル」に出演(電話)して東電、テレビの解説者などとは違った解説、分析を行っていた。
最初はテレビとは全く違うと思われていたが、実は小出氏がまともで、テレビ、東電、政府がウソばかり言っていたことが広く知られるようになった。今、身体が10人分ほど欲しいと小出氏は言う。原発に反対していてこんな事故が起こると警告していた。でも起こってしまった。3月11日が日本は全く変わってしまった。放射能汚染で普通に生活していた場所が突然、放射能管理区域が出現してしまった。日本全土が汚染されてしまった。当然もう一生住んでいた場所に戻れない人も多く出て来る。
(政府が言っていないだけ)そんな中で今の大人は、積極的原発賛成、消極的賛成、興味なかったことで反対しなかった。等原発政策を許してしまった。その責任として大人には汚染された食物を取らざるをえない。でも将来を担う子どもたちにはそんなものは食べさせてはいけない。これはラジオ、講演会などを通じて一貫した主張。この本は著者が忙しいので別の編集者が小出氏に変わって出筆し、小出氏がチェックした本です。分かりやすく説明してあるので原発の事故について、被曝について、放射能汚染について基礎的な知識を与えてくれます。多分、数少ない信用して良い学者ではないかと思います。
目次
序 章 私が40年間、原発に反対してきた本当の理由
第一章 福島第一原発は今後どうなるのか?
第二章 危険なのは福島原発だけではない!
第三章 原発に関する何でもQ&A 知らないと、自分も家族も守れない
第四章 未来を担う子どものために、大人がやるべきこと