書名:百寺巡礼 第5巻関東・信州
著者:五木 寛之
発行所:講談社
発行年月日:2004/6/30
ページ:246頁
定価:1500円+税
五木寛之が2年間で全国の百の寺を訪ねるシリーズの関東・信州編。浅草の浅草寺、増上寺、築地本願寺、柴又帝釈天、成田山新勝寺、建長寺、円覚寺、高徳院、久遠寺、善光寺の10寺を訪ねている。旅のガイドブックとはひと味違う五木寛之の「風に吹かれて」風エッセーで綴っている。お寺の縁起、周辺の町、開祖の話など興味尽きない。例えば築地本願寺のあの異様な姿は伊東忠太という建築家、冒険家・宗主大谷光瑞の出会いによって作られた。伊東忠太は平安神宮、湯島聖堂、靖国神社、明治神宮などが代表作。本願寺は石山本願寺(蓮如)が織田信長に明け渡すことに賛成した西本願寺、反対したのが東本願寺として別れた。築地本願寺は徳川との融和策として江戸に進出のための拠点だったとか。柴又帝釈天は映画寅さんで有名ですが、木彫りの彫刻も見事(江戸の職人、安芸の国の職人の仕事)。善光寺の宗派はなし、無宗派とか。すべての宗派に通じるとのこと。
本書カバーより
------------------
私たちのこころのふるさとはどこにあるのか
それを探しに今日も旅にでる
百寺巡礼
日本列島の北から南まで、
二年間に百の寺を訪ねる旅
旅の終わりに何がみえてくるのか
風に吹かれて、今日も寺への道を歩く