記事一覧

本に出会う

梅咲きぬ

書名:梅咲きぬ
著者:山本 一力
発行所:潮出版社
発行年月日:2004/12/5
ページ:340頁
定価:1600円+税

寛政の頃江戸深川、門前仲町富岡八幡宮界隈。玉枝は、深川の料亭「江戸屋」の女将である三代目秀弥の一人娘。四代目をついだ玉枝(秀弥)の回想でこの物語は綴られている。女将として玉枝が成長していく過程と周りの暖かい人達に育てられながら、一人前に成長していく。江戸の女将の心意気が母から娘へと受け継がれている。江戸時代の話でありながら現代のビジネスにも十分通用する運営方法、人の使い方、人とのコミュニケーションなどのノウハウも一杯。経済についても分かりやすい。山本一力の世界が遺憾なく発揮されています。