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正しく知る地球温暖化

書名:正しく知る地球温暖化
  誤った地球温暖化論に惑わされないために 
  地球温暖化を真剣に考える
著者:赤祖父俊一
発行所:誠文堂新光社
発行日:2008/7/7
定価:1400円+税

 著者はアラスカ大学国際地球圏研究センター所長を務めたこともある、オーロラを地球電磁磁気学や北極圏研究の世界的権威。IPCCと報道は炭酸ガスによる地球温暖化問題をサイエンス・フィクション(科学的架空物語)を作りあげてしまった。温暖化問題の映像として氷河の末端で大きな氷塊が水しぶきを上げて落ちるところが撮されるが、氷河は氷の河なのである。いままで永遠と繰り返されてきた景色。それをさも温暖化で起こっていることのようなシーンを撮す。自然現象に過ぎないということを見ている人は判らなくなってしまう。(洗脳)科学者ゆえにIPCCのデータ、論旨などを詳細に細かなデータを元に納得いく形で反論してくれている。ちょっと難しすぎる嫌いもあるが、でも科学的に反論するにはこの程度は必要なのでしょうね。コンピューターシュミレーションについても信用できない原理を説明してくれている。コンピューターでシュミレートできる範囲は本の少ししかないということを知っている人にとっては当たり前のことでも、普通の人はコンピューターでシュミレーションしたところ100年後○○℃、温度上昇しますと言われると信用してしまう。またシュミレーション結果をさも正しいと見て貰うために小数点以下の数字まで入っている。(さも精度がわかっているように)こまければ良いというものでもない。著者は現在の温暖化の大部分は自然変動、小氷河期からの回復過程と言いきっている。世界の中で真面目に炭酸ガス削減に取り組んでいるのは日本だけ、大騒ぎしているのも日本だけ、4,5年すれば全く話題にもならないか。英国が当初原子力発電所を推進しようとして、作り出した地球温暖化の犯人「炭酸ガス」が段々いろいろなものをまといながら科学的架空物語に成長してきたのか?科学者として黙っていられなくって出てきた感がある。IPCCの議論が幼稚すぎる。と暗に言っているように感じる。大勢で検討したか正しい。科学は多数決ではない。自明のことですね。

(本文より)
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IPCCのレポートには重大な誤りがある。いま進行している地球温暖化のほとんどは、地球の自然変動である。地球温暖化という都合の良いプロパガンダに踊らされてはいけない。
日本の現在の状態は「米国前副大統領アル・ゴアを救世主として温暖化狂想曲で踊っており、報道はその調子を鼓舞して太鼓を叩いている。」とでも表現しようがない。
自然は我々が理解しているものより、はるかに複雑きわまりないIPCCのように自然がすべてわかっているとするのは、スーパーコンピュータを信頼しすぎる科学者の奢りではないか。その意味で現在のスーパーコンピュータですべて理解出来るとするのは「机上の空論」といえる。IPCCは自然を忘れてしまった。
炭酸ガスの温室効果による温暖化は世界にとっても、日本にとっても最重要、最緊急問題ではない。地球温暖化が本当の危機ならこれは贅沢な危機である。優先順序を誤ってはいけない。
日本は、まず自国に必要な将来のエネルギーと食料を確保する戦略を立てなければならない。