書名:京伝怪異帖
著者:高橋 克彦
発行所:中央公論社
発行年月日:2000/6/10
ページ:507頁
定価:1900円+税
時は江戸時代、田沼意次、松平定信の頃、主人公は山東京伝。江戸の街で起こるちょっとした怪異ことに山東京伝が巻き込まれてしまう。そんな様子を京伝が冷静に見つめているという視点で物語が展開する。京伝がある日吉原で遊んでいると平賀源内が牢内で死んだ知らせが入った。牢から出されるのは真夜中、その様子を相棒と京伝は見に行く、そこで見たものは?源内のお通夜であった一人の男、隠れるように去った。田沼意次と親しかった平賀源内、その死に疑いを持った京伝。ちょっと奇想天外な話がゴロゴロと入っている。楽しみながら物語の展開を追うことの出来る本です。