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上杉かぶき衆

書名:上杉かぶき衆
著者:火坂 雅志
発行所:実業之日本社
発行年月日:2009/3/25
ページ:301頁
定価:1600円+税

 かぶき者とは人と異なった行動をする者、奇矯に見えるほど際だった個性もった者ということになろう。上杉家にはどういう訳かこのかぶき者が多い。かぶき者は空気が読めてもそれに迎合しなかった人間、他人と異なる価値観を持ち、頑固なまでそれを貫いた。むろん、世の中と相容れず孤独のうちに非業の死を遂げた者もあるが、彼らは彼らなりに筋の通った生き方をした。下剋上の時代に「義」という、世の流れに逆らう思想をかかげた謙信の精神を受け継ぐ上杉家こそ真のかぶきの家だったのかも知れない。そんな上杉家のかぶき者の物語です。

・大ふへん者 前田慶次郎
・弟 大国実頼
・生き過ぎたりや 上杉三郎景虎
・甲斐御寮人 上杉景勝の妻
・剣の漢 上泉主水泰綱
・百戦百勝 本多政重
・ぬくもり 水原親憲