書名:燃える氷
著者:高任 和夫
発行所:講談社
発行年月日:2003/5/30
ページ:339頁
定価:1800円+税
日本沿岸の海底に天然ガスの100年分の量が眠るメタンハイドレート(メタンガスが高圧低温で水分子に閉じ込められシャーベット状になったもの)。次世代のエネルギーとして期待されている。雑誌編集者の上杉俊介はメタンハドレートの開発の実態を追う。長期に渡って低迷を続ける日本経済を劇的に救う次世代エネルギーに政府や産業界の期待も高まっていた。そして商業化も間近に迫っていた。駿河湾沖ではメタンハドレートを掘削するプラットホーム、そして固形化する海上工場の建設も完了していた。そんなときに各地に地震が発生。駿河湾を震源とするマグニチュード7.2の地震が発生する。また富士山も不気味な鳴動を始めた。近未来を描いた小説です。