書名:私は闘う
著者:野中 広務
発行所:文藝春秋
発行年月日:1996/6/1
ページ:229頁
定価:1400円+税
「小沢一郎が一番恐れる政治家」と永田町で言われた野中広務。94年6月自社さ連立政権の立役者になった。その村山内閣で自治大臣・国家公安委員長を拝命し、阪神淡路大震災、オウム真理教事件、に遭遇し、様々な決断を下した。
オウム真理教事件もほぼ解決した今、また阪神淡路大震災、その当時、政治の場で指揮を執っていた野中広務の自伝も興味あると思う。東日本大震災も自民党政権ではなかった。阪神淡路大震災の時は連立政権だった。
少なくともいろいろと後手後手もあったけれど今の政府よりはましだったような気がする。少なくとも決断をしていたと思う。町会議員、町長府会議員、副知事、国会議員を経験して地方が出てきた野中広務の政治家としての手腕はどうだったのか?今の政治家と違っていつでも辞めるという潔さはあったように思う。国家議員としての出世、将来はあまり気にしていなかったのでは。したがって言うべきことは言う。やるべきことはやる。そんな人から小沢一郎を見るととんでもないと写ったのかもしれない。