書名:巨大メディタの逆説
娯楽も報道もつまらなくなっている理由
著者:原 真
発行所:リベリタ出版
発行年月日:2004/3/18
ページ:219頁
定価:1900円+税
演劇、音楽、映画、放送、新聞、ニュース、インターネットというメディアについて、アメリカのメディアの現状を分析する。そしてこれから何を模索していけば良いのかを問いかける。世界で広がる系列化や巨大メディアの企業の寡占化の状況を説明している。そしてそのメリットよりはデメリットに光を当てている。取材した具体的な事例をもとに寡占化による経済的、経営的な成功が必ずしもジャーナリズムの活性化には繋がっていない。これは日本でも起こりうる。
というより既に起こっている。日本のテレビを見て、多チャンネルで多様なニュース報道、ドラマやバラエティ番組も多彩になったか?ニュースのソースはどんどん貧弱になっている。ドラマ、バラエティにしても一つの成功したバターンの後追いばかり、どんどん貧弱になっている。経済性、効率をメディアで追求すると必然的にそうなってくるのかもしれない。
筆者は筆者は、共同通信文化部記者でニューヨーク支局経験をもつ。日本のメディアへの提言という内容だ。