書名:さくら伝説
著者:なかにし礼
発行所:新潮社
発行日:2004/3/30
定価:1800円+税
奈良県の室生寺近くの仏隆寺(宇陀市榛原区)近鉄大阪線榛原駅から上内牧行きバス「高井」下車徒歩20分に「千年ざくら」があります。この桜で出会った男女は心中するという言い伝えがあります。歌舞伎の助六、揚巻がここで心中したという言い伝え。ここではじめてあって夫婦になった老年を迎えた男女の描いた作品です。臨死体験で幼児の頃へ飛んだり、助六、揚巻の世界に飛んだり。桜の怨念(桜鬼=桜の妖精)に翻弄されたりとちょっと現実離れした世界に引き込んでくれます。宇陀市にはこの千年ざくら以外に滝桜(樹齢300年)とかちょっと訪れて見たいところがあります。奈良という舞台がこの物語に趣を添えてくれます。