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本に出会う

神苦楽島

書名:神苦楽島(上)
著者:内田 康夫
発行所:文藝春秋
発行年月日:2010/3/25
ページ:348頁
定価:1600円+税

書名:神苦楽島(下)
著者:内田 康夫
発行所:文藝春秋
発行年月日:2010/3/25
ページ:317頁
定価:1600円+税

「浅見光彦シリーズ」です。今回の舞台は国うみ神話の最初に出て来る淡路島。秋葉原で若い女性の不審死に遭遇した浅見光彦は危うく犯人として間違えられるところから物語は始まる。タイミングを計ったように「旅と歴史」の編集長から淡路島での取材の仕事が入る。出張先の淡路島で不可解な殺人事件に巻き込まれる。いつもパターン。

淡路島に残る日本神話、民俗、古くからの習慣。事件は太陽の道(北緯34度32分線上に並ぶ古代の遺跡、神社)に沿って起こっている。そこには新興宗教団体、政治家の陰謀が見え隠れする、事件の背後にある組織は。淡路島の「拝み屋」呪詛、獅子舞、民間信仰などが登場する。オカルト的な要素も。いつもながら楽しめる本です。